best48.com主催CJのメディア露出

悪のマニュアル：共同執筆

データハウス社

「板前」さんと名乗るアングラ界（ハッキング・クラッキング・ウェアズ・ファイル共有）の方からお声をお掛けいただき、本を作るので寄稿するようにとのご依頼をいただきました。

「板前」さんとのつながりは、おそらくファイル共有で遊ぶ仲間だったのかな、と思います。もしくはご指導いただいた先輩だったのかもしれません。

おっと、板前さん、当時現役の高校生でした。私よりずっと年下。しかし腕は確かなので、私よりも格上です。

私が寄稿を求められた本は、「コンピュータ・悪のマニュアル」と題され、1998年2月28日に（株）データハウスから共同執筆で出版されました。

複数人（ライター11人とリライター1人）で書き上げたものを一冊にまとめたものなので、著者には「H＆Cクラブ」という適当な名前がついています。おそらく「ハッカー・クラッカー」を意識した命名だと思われます。ま、適当にでっちあげた架空団体を著者にしたわけですね。

私が担当したのは検索についての項目で、「必殺の英文検索」という見出しで収録されています。

当時の検索エンジンで最強だったのはAlta Vistaで、これを使っての検索方法を記事にしました。

奇しくもGoogleが誕生したのが1998年9月4日ですから、本書の出版された同年の半年ほど後にGoogleが産声をあげたことになります。

ちなみに、私が解説した「検索方法のコツ」ですが、これ今でもそのまま使える技です。

【KuRaRe（クラーレ）】本書の編集長です。本職不明、とのことです。猫と寝ること、水草集め、格ゲーが好き、なのだそうです。文書型アプリケーション「離乳食」、別冊「お道具箱」の発行人。「アングラ界にはアングラ界のマナーがある」と主張。「分からなかったら聞く」という一般世界の常識のようなものをアングラに持ち込む人が多い事態を憂慮。「質問攻撃・くれくれ攻撃」そして「なんで無視するんだ」といった逆ギレに辟易している、とのこと。驚くべきことに、当時のKuRaRe氏、まだ二十歳前だったはずです。それぞれに一癖ありそうなメンバーを束ねて一冊の書籍にまとめ上げたのが10代の若者だったということは特筆に値すると言えます。文章力、知識、洞察力もすべて若者とは思えないレベルに達していました。

【板前】私に声を掛けて、何か書くように、と言ってくれました。当時、現役高校生だったのにもかかわらず、総合アングラホームページを堂々と主催して重鎮っぽかったです。まさか、ずっと年下だったなんて、思いませんでした。

【getter】板前さんの親友で、当時「暴走族」であると自称。ファイル共有の記事を寄稿しています。

【CrackerJack】私ですね。その後、best48.comを主催することとなります。アングラからエロ、という平凡な流れですね。

【Visibilite Nulle】実際に使っているハンドルネームの公表は拒否、とのことでした。「すべてのアンダーグラウンド情報は共有財産である」という強い思いを抱いていらっしゃいます。「アンダーグラウンド情報を書籍にして金儲けなんかしていいのか」と葛藤する正義感の持ち主。

【insp】Macで他機種のゲームを動かすことを好むエミュレーターマニア。エミュ記事を別冊・離乳食の「お道具箱」で執筆。

【Kazu】もちろん、本名、年齢は秘密。本人いわく、多重人格で妄想癖あり。ビール好き。電脳系同人サークル開設の予定あり、と書いていらっしゃいました。

【ken】座右の銘は、「セックス、ドラッグ＆ロックンロール」だそうです。趣味は「パソコン、ピロピロになること、クラブ通い」だそうです。

【飛田彰】地下文書と希少な電話関係の国内文書を収集。ポケモン好き。ウィンドウズのアングラソフト紹介記事を担当。

【Miki-N（みき=エヌ）】年齢出身地不詳。全てが謎、とのこと。ただし、ソフトウェア（データベース）開発に従事。

【brocken】ウィンドウズ機でアングラを実践。アンダーグラウンド系BBSでKuRaRe氏と巡りあったのが運の尽き、だそうです。ウィンドウズ関係の記事を担当。

【不二雄】ギャルゲーが趣味、本書「悪のマニュアル」のリライター。

「コンピュータ・悪のマニュアル」

電子犯罪から命を守る、本邦初の完全自衛マニュアル

ひとたび、あなたがハッカーに狙われたら、個人情報、プライバシーを全て悪用され、命までもが闇に葬られるのは確実

●　Amazonでは、こうなっています。

【登録情報】

出版社：データハウス (1998/2/28)
発売日：1998/2/28
言語：日本語
単行本（ソフトカバー）：377ページ
ISBN-10 ：4887184786
ISBN-13：978-4887184787

内容（「BOOK」データベースより）

電子メール爆弾、エンドレスいたずら電話、モロ見えエロ画像売買、個人情報のぞき見、架空口座の電子的裏取得法、インターネットサーバへのハッキング、ウイルス感染のさせかた、簡単にできてしまうクレジットカード偽造、すぐに使えるハッキング、クラッキング専用ソフトの人手と使用法など、進化するコンピュータ犯罪の「実際の」ノウハウと手口を、余すところなく公開。コンピュータ使用者のみならず、全日本人必読の電子犯罪完全自衛マニュアルである。

内容（「MARC」データベースより）
ひとたびあなたがハッカーに狙われたら、個人情報、プライバシーを全て悪用され、命までもが闇に葬られるのは確実。進化するコンピュータ犯罪の実際のノウハウと手口を全公開する自衛マニュアル。

【レビュー】

5つ星のうち3.4

今にも通じる昔のコンピュータ操作
2011年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入

コンピュータの裏の世界について書かれた本です。
如何せん発売が2000年以前ですので、書かれている情報は今となっては役に立つものではないかもしれませんが、昔のコンピュータについて知ることで今につながるものが得られるかもしれません。
こういう本自体あまり無いので、読んでみて損はない商品だと思います。

四十八手画像の創作

Poserで作りました

↑　こんな画像です。この類の四十八手画像、その著作権は全てbest48.com主催者のCJ（CrackerJack）にあります。

四十八手の解説用に描いたフィギュアの顔や体ですが、ソフトウェアに同梱されたパーツを適当に使ったため、日本人っぽくない仕上がりになりました。

「ま、できればいいか」みたいな適当なノリで作りました。

こんな荒っぽい画像ですが、これを発表して以来、各所で（無断で）そのまま使われたりしました。また、この画像をそのままお手本にしてイラストを発表しているブログやサイトも数多く見られるようになりました。悔しいことに、とても上手だったりするわけなんです、そういったイラストが。

また、どうしてもウェブページ上で裸眼の立体視を実現したいと思い、苦肉の策としてgif動画で左右2枚の画像を交互に表示することによって擬似3Dを実装することに思いつきました。体位説明の各ページには、このgif動画を用意してあります。

3D用メガネなし、交差法・平行法などのテクニックも不要な立体視です。

なお、肉眼で立体視ができる人向きに、左右別々の画像も各ページに用意しました。

こんなやつですね。フラフラするでしょ？

ソフトウェア版「四十八手図鑑」を作成

Vectorに登録・収録

「ソフトウェア」と言っても、ただのStand-alone型データベースです。

知る人ぞ知る、かの有名なVectorに、恐れ多くも登録・収録、そしてダウンロード可能となりました。

ここのウェブサイト、ページレイアウトが今となっては珍しいほどに古典的です。
そしてページ上部に記載されている「パソコンソフトを探すならVector」っていうキャッチコピーも歴史を感じさせます。老舗の貫禄ですね。

Macintosh版とWindows版、それぞれ画像付きのオリジナル版があります。

今でもVectorからダウンロード可能です：

四十八手図鑑(Windows版)

四十八手図鑑(Mac版)

どちらも新しいOSのコンピューターだと、おそらく動かないと思われます。

Vectorのダウンロードページには「ここから下のソフトには小中学生にふさわしくない表現が含まれています 」という親切な警告文が掲載されています。

Vectorの作者ページに記した「メッセージ」です。

サンスクリット語で記されたカーマスートラは、性愛の悦びを追求する純然たるセックスのマニュアルでした。

同書が中国に渡って素女経（9-10世紀）に取り入れられると、性を健康増進の役に立てる「房中術」という薬局取り扱いのようなミミッチイものへ矮小化されます。

「不老長寿のために行うセックス」という訳の分からないリハビリ風ラジオ体操的な考え方は、日本最古（10世紀）の医学書と言われる「医心方」の「房内篇」にもそのまま伝わります。

しかし、「国の始まりはイザナギとイザナミの性行為だった」と神話に記されているほど元来セックスに対しておおらかだった日本の文化に中国式の房中術がそのままスンナリと定着するはずもなく、それは700-800年を経てやがて様々な体位を通して性の快楽を深めることを目指す「四十八手」へと結実しました。

すなわち、「四十八手」は紆余曲折を経て奇しくも「カーマスートラ」本来の姿へと回帰した訳です。

2006年5月

Mack Jack Vol.6で紹介されました

毎日コミュニケーションズ発行

この雑誌に収録された記事をそのまま書き写しておきます。

【記事本文転載】

毎日コミュニケーションズ発行：MacJack Vol.6

（マックジャック：2006年5月）

まずは名称から体位を想像する。3Dモデルでポーズを確認したら実践だ！

（2）「超立体画像をブラウザで表示」ボタンをクリックすると、こんな感じのWebページにジャンプする。別アングルの画像も用意されているのでわかりやすい。

（3）せっかくなので覚え書き欄を活用しよう。ここに入れた文字列で項目の検索が可能。なお、記入項目は自動保存される。

このソフトの素晴らしいところは「対面座位」「後背立位」など数種類の基本体位によって分類されている点だ。そのおかげで、「流鏑馬→宝船への連携でフィニッシュは揚羽本手にしてみよう」という風に献立を考えやすいのだ。また、このソフト自身には画像が含まれていないものの、「超立体画像をブラウザで表示」ボタンを押すことで3D画像を公開しているWEBページを表示する仕組みになっている。この3Dのカップルもユラユラ動いたりして味わい深い。

さて、この手のソフトは「面白いやこれアハハ」で終わってしまいがちだが、それではいけない。このソフトでは、各体位に「覚え書き」欄も用意されているし、キーワードによる検索機能もある。そこで、自分が実践したものには「実践済み」、まだのものには「未体験」と書き留めて管理しよう。検索して「未体験」のものがなくなるよう、日々精進してほしい。